薄荷塔ニッキ

飛び石を渉れない。

読本部

『リップヴァンウィンクルの花嫁』

『リップヴァンウィンクルの花嫁』(岩井俊二監督・2016) 『リップヴァンウィンクルの花嫁』を観る。あらすじはジェットコースタ展開で辛いものがあるのに、優しくちいさいものを穏やかに掬ってゆく映画だった。 迫力ある大画面や特別に綺麗な色よりも、映…

『〆切本』

〆切本作者: 夏目漱石,江戸川乱歩,星新一,村上春樹,藤子不二雄?,野坂昭如など全90人出版社/メーカー: 左右社発売日: 2016/08/30メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (22件) を見る 恐らく私が文芸春秋社へ原稿を書く日は長い目で見てもあ…

ナガサキ

八月がくるたびに (新・名作の愛蔵版)作者: おおえひで,篠原勝之出版社/メーカー: 理論社発売日: 2001/06/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見る * ぱらいそ(書籍扱いコミックス)作者: 今日マチ子出版社/メーカー: 秋田書店発売日: 2015/0…

『落下する夕方』

あの頃映画 「落下する夕方」 [DVD]出版社/メーカー: SHOCHIKU Co.,Ltd.(SH)(D)発売日: 2012/01/25メディア: DVD クリック: 2回この商品を含むブログ (1件) を見る落下する夕方 (角川文庫)作者: 江國香織出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1999/06/01メディ…

古書部。

Amazonで購入した本が纏めて届く。一般書店で買う方が世の為ひとの為ということは聞くけれど、1円で売っている古書には私(の経済状況)は勝てない。 ヨーロッパ横丁たべあるき (文春文庫)作者: 田辺聖子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2012/09/20メディ…

本谷有希子

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ (講談社文庫)作者: 本谷有希子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/05/15メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 74回この商品を含むブログ (219件) を見るぬるい毒 (新潮文庫)作者: 本谷有希子出版社/メーカー: 新潮社発売日: …

たいたべたいか!

理由も何も無くやっていることが一番尊いかも知れないなあと思ったりしました。理由があるからやっていたり、辞める理由を昇華させる為にやっていたりひとの所為だったりひとへの想いの所為だったりそういうのは全部くだらないです。目の前にしんどいひとが…

『愛を乞う人』

愛を乞うひと (角川文庫)作者: 下田治美出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店発売日: 2013/07/17メディア: Kindle版この商品を含むブログ (2件) を見る愛を乞うひと (角川文庫)作者: 下田治美出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店発売日: 2013/07/17メディ…

「世界が文学ならいいのに」

眼球のバーコードと猟奇的描写の頻出、偽史の多い物語。サブカルかっこ笑いと云えばまあそうなんだけど、でもやっぱり面白かったし、面白い。ので、今日はこのCDを聴いていました。ロリータ℃は私は「ろりーたどしー」と思い込んでしまうのですが、「ロリータ…

森博嗣『イデアの影』

イデアの影作者: 森博嗣出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2015/11/21メディア: 単行本この商品を含むブログ (7件) を見る やっと買いました。装丁が美しいです。もうすぐチョコレート大作戦!ですね@PRAMM☆ 彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone…

『なむあひさんのエピタフ1』

なむあひさんのエピタフ1 (隙間社電書)作者: 伊藤なむあひ出版社/メーカー: 隙間社発売日: 2015/12/03メディア: Kindle版この商品を含むブログ (2件) を見る 隙間社さんから発行されているkindle書籍で読みました。「俺」と名乗る主人公が家族想いで、お家…

歌集2冊

未だ買っていません。欲しい。歌集とか詩集とか高いので、愛好者がもっと増えて気軽に買える値段になりたまへ、と思う。思いますね! 千種創一『砂丘律』青磁社 ¥1521 千種創一さんの第一歌集。中東在住ということばかりピックアップして話してはいけないと…

『秋の夜長』

王木亡一朗『秋の夜長』をkindleで購入して読みました。 220円 2015年12月20日現在。 続きはあとで書く。

『少年幻想譚』

伊藤なむあひ『少年幻想譚』をkindleで購入して読みました。 (続きはあとで書く)

『マリカの永い夜 バリ夢日記』

[>マリカの永い夜;バリ夢日記 この本は『マリカのソファ バリ夢日記』にリライトされているので、「永い夜〜」の方は以前古書店で見つけて買いました。私などが云うのもどうかと思いますが、確かに「マリカのソファ」の方が秀でている、とは思うのですが、「…

アワーミュージック、ほか

「なんだよ、素敵じゃないか、」と手放しで褒めるにはちょっとだけくやしい気分で呟いてしまいます。 第一、「夏の魔物」は小島麻由美のカヴァーが最高だって思う創者なんて優れているに決まっているんです。アワーミュージックも。他の部分も。 そして些か…

池田浩士先生

上記の本を買いました。読むぞ! 下記は欲しい池田先生の本のなかから、なるべく手に入り易そうなもののメモです。 ふぁっしょファッション―池田浩士表現論集 (1983年)

王木亡一朗Kindle

ちょっと(わりとかなり)前に読んだ本『夏の魔物』 普段無意識のうちにもこういうスタイルの短篇集を読みたいという願望を叶えてくれた一冊(いち電子書籍)良いなぁいいなあ。良い作家見つけるの好きです。 「夏の魔物」って凄い言葉だけれど私にとっては…

石川月洛『そぞろ』

「小説」というより、「物語」だこれは、と思った。「物語」という単語を普段上手いこと避けながら「小説」と云ってきたけれど、こういうしなやかな掌編は「物語」だ。傑作。

透き通って / lost girls

春の文学フリマ東京で購入した『透明物語』の著者、小柳日向さんと夜中にLINE通話をして、文学の話も少ししました。いや、結構文学の話ばかりだったかも知れません。5時半起きくらいの予定の彼女を徹夜させてしまいましたが、日向さんと話すことは好い時間で…

『L Annulaire』

馬野ミキ『子供の晩年』

編集して本の電子書籍化が済んで、やっと向かい合って読むことが出来ました。2ちゃんねるコテハンの詩板、はみだしっ子たちの朗読会、そして詩学社。不束な私は現代詩というものはっきり知らないでいるのですが、これが詩集だ、と云い切ります。生きている人…

高橋しん『最終兵器彼女』(4)〜(7)

25日から電書籍でサイカノを再読しました。私は中学時代、『最終兵器彼女』と『ビリーバーズ』と『センチメントの季節』の為に、ビッグコミックスピリッツを立ち読みしていて、可愛らしい女の子の雑誌を立ち読みしていた友だち(CAN CANとかzipperだとか)…

最終兵器彼女(1)〜(3)

Kindle 540円 Kindle 540円 Kindle 540円

今日マチ子『ぱらいそ』

6月16日発売日。

今日マチ子『アノネ、』上下巻

コミック1026円 / Kindle 857円 コミック1026円 / Kindle 857円 アンネ・フランクを模した日本人名の少女、花子とその家族。本棚の向こうの隠れ家の暮らしはすぐに終わり、あとはホロコーストの描写ばかりが続く。戦争と少女の漫画集の第1作目『cocoon』より…

吉本ばなな『白河夜舟』

何度目かの再読。結局中学生のときに読んでいた時代の吉本ばななが好きだな私、と思った。そして、作家になりたかった中学2年生の私の書くもののセオリィには、この時期の吉本ばななが確実に混じっていて、吉本ばなながデヴューした『海燕』の新人賞を調べて…

秋山真琴『山吹色外典』

山吹色外典

霜月みつか『Natural immunity』

Natural immunity ミカヅキモ(automatic porno) 今夜は彼と眠る(a solitude binary star ; loneliness spica) わたしはかえる(original sin) 霜月みつかさんは技術、または技巧を備えた小説家だと感じました。『雨の日、テトラポッドで』を併せて読め…

山本直樹『学校』

Kindleで読みました。文藝春秋から出たものが太田出版から復刊。山本直樹さんがまだアシスタントさんを使っていらっしゃった時代のペンで描かれた漫画もありました。塔山森名義で発表されていた作品も入っていて嬉しい。 学校 (OHTA COMICS) 「学校」 「渚に…