そんなわけないけどあたし自分だけはずっと16だと思ってた
加藤千恵
「申し訳ないです、でもゆらさんのことも辛かったです」
という意の謝罪を受け取って、後半要らんよね? 私に知らせないといけないこと? 知りたいと云ってないのに? それとも謝った瞬間、でもお前も謝れって云ってるん? とどうしようもなくなった日。
大学の話をしていた。私は大学を中退している。地味に卒論まで仕上げていたのに中退したなんてなかなか残念だし両親には申し訳ないことこのうえない。
と、いうより私はやりたい勉強を出来る自分になりたかった。
私は色んな意味で、(単に受験に落ちたとかではなく)高校3年生の亡霊みたいに生きていると思う。本当は話していた相手も自分をそうだと思いたいのかも知れなかった。でも私はそういうふうには解釈していなかった。今はもう34歳なのに、イタい話、私は色んなところが17歳で終わっている。
自分を律する精神と体力があるなら、放送大学に入って勉強したいと思うが、現状でもタスクを回せていないのでどうしても不安だと思う。克己は何処に。