薄荷塔ニッキ

飛び石を渉れない。

Entries from 2014-01-01 to 1 year

大森靖子『洗脳』

大森さん、届きました。タワーレコードの初回盤、type■で。脳、洗われます。

森博嗣『つぶやきのクリーム』

iTunesStoreで購入したものを読みました。森博嗣先生、変化するべくところは変化しつつ芯は変わらないな、という印象。森先生の随筆のなかで一番衝撃を受けたのは(当時インターネットもしていなかったので未読だった)浮遊研究室の日記『すべてがEになる』…

秋山真琴『ノイエ・エイヴィヒカイト』

秋山真琴さんの『反理想郷にさよならを』という本を9月の文学フリマ大阪で購入して少しずつ読んでいるのですが、この本の収録作品の一部はブクログのパブーの頁からDLしたり購入したりしていたので、iMacに向かっているときにちらっとモニタに広げて読む分は…

江國香織『号泣する準備はできていた』

再読。短篇集。あとがきによると、 短篇集、といっても様々なお菓子の詰め合わされた箱のようなものではなく、ひと袋のドロップという感じです。色や味は違っていても、成分はおなじで、大きさもまるさもだいたいおなじ、という風なつもりです。 と、著者は…

森博嗣『キウイγは時計仕掛け』

もう登場人物の数人はあの頃のように大学生ではないし、院生ではないし、住居が変わったり、喫煙習慣に変化をつけたり、時は流れている。なんて容赦の無いことだろうか。世界に神様が仕掛けた時計があるみたいな気分になる。 一先ず引用は無しです。

パンクなあざみ

以前のメモ。日付が無い。夢日記には日付を付けておいた方が良いぞ、と今になって思う。まあ、あまり今日が何日かは分からなくて、サイトの日記とかblogで知る。曜日は基本的に分からないことが多い生活です。 すごくパンクな「あざみの歌」があって、それを…

「詩のあるからだ」

詩誌84という詩の同人の編集をしているのですが、秋号のゲスト寄稿をお願いした三原千尋さん主宰のオープンマイクイヴェントのお知らせをいただきましたので掲載します。ひとり6分、朗読や歌などマイクを使えるイヴェントです。三原さんが定期的に主宰してい…

感想tweet幾つか。

白昼社(私が党首の出版レーベルです)の本について、tweetを頂いたので、転載させて頂いてしまいます。 事後承諾で転載しているもあるので、消しちゃうかもしれません。 高村暦『裏切りナルキッソス』(白昼社φ文庫) 高村暦さん『裏切りナルキッソス』 自…

紙見本

夢日記。紙質と重さを調べていて、手触りを気にしたりインクのノリやスレ・テカリなどを調べる夢をみて、目が覚めた。 紙の重さの表記について。g当たりの表記か、kg当たりの表記かいつも迷うので今調べました。g/m^2でした。呼び名は坪量。面積1m^2当たりの…

ファイは泳いだね

「φは泳いだね」— ゆら (@yuraco) December 1, 2014τになるまで詠んでRT“@ashco_62: @yuraco θは掬ってくれたよ”— ゆら (@yuraco) December 1, 2014

『私・今・おとそ』

24日の第十九回文学フリマにて、合体配置で私のブース「白昼社」のお隣にいた「おとそ大学パブリッシング」さんちから出た私の謎の川柳集です。twitterに「#おとそ川柳」というハッシュタグを付けて書いていたら原稿が欲しいと云われたので、80句くらい書い…

柳美里『フルハウス』

「フルハウス」 家というものはおかしい。ふいにひとが消えたり現れたりする。 家はにわかに膨張しはじめたように感じられた。 離散した家族と再び一緒に暮らそうと家を建てた父親。家があれば家族が再生出来るとでも思っているかのように。娘たちが寄り付か…

森井聖大『超S宣言』

正式には『宇宙時代の処世術 宇宙通 超S宣言』一瞬おぅかわりゅぅほうの書籍の題名を連想する。 9月の文学フリマ大阪の前夜、牟礼鯨ナイト(?)の催されたデジタルカフェスクリプトにて「泉由良には読ませたい」と森井さんがおっしゃったのですが大阪では…

高野悦子『二十歳の原点』

新潮文庫464円

森博嗣『ジグβは神ですか』

講談社ノベルス 1080円

Cocco『ポロメリア』

小学5年生から中学1年生くらいのときに読書をしている気分になった。最初は自意識過剰な主人公や、(もしかして“Raining”みたいな話になっちゃうのだろうか)と“Raining”は好きだけれどそれは嫌だなあと思って身構えたのだけれど、自由奔放でバレエに打込む…

『人魚町』

宵町めめ先生がリツイートなさっていたので、これは読むしかない子です、と思って津川智宏さんに通信販売をお願いしました。極めてときめきたる、ですね。未だ読んでいませんが、表紙からして良い予感しかありません。早く読みたい。無駄に忙しい、か、疲れ…

自分が煙突のように

月曜の夜にiPhoneやら原稿用紙を抱えたまま蒲団に倒れ込んで数日過ぎていた。今の自分は煙突の形をしていて体力をどんどん空へ吐いてしまっているのかのようだ。フィジカルとメンタル。 煙突って「突」という漢字が「突貫工事」とか「突き」とかを連想させて…

牟礼鯨『日曜日の娘たちは星々をシャワーヘッドの穴だと信じている』

予告の発表で題名にきょとんとした。つまり私は星々の穴がそんなに密集して空が空いているときなんて見たことが無い。それから、いつか子どもの頃、シャワーヘッドの穴が星々に見えたことを思い出した。穴が円ではなかったことと、こぼれる水滴が眩しくて、…

牟礼鯨『受取拒絶』

514円(Amazon.co.jp) 翳っている。そう思った。『南武枝線』よりも翳っている。恐らくそれは恋愛事情の翳りではない。斜陽の時代が来たか。それは良いとも悪いとも云わない、印象だ。澤田彩香に拒絶された男が北を目指すのは、定型ながら正しく小説である…

今日マチ子『COCOON』

夢見るようなふわふわした少女たちの絵柄はやがて屍体に変わってゆく。細長く飛び出した腸、傷に群がる蛆。手榴弾で自決したひとくみ。泣いてはいけないと思った。少女たちが「お国の為に」歯を食いしばって頑張ったその「お国」ではなく、その少女たちの堪…

皆既月蝕

夕刻うとうとしていたら家人Cさんが帰宅して、随分早いな、と思ったら屋上にカメラを持ってゆくとのこと。何事ぞと思ったら月蝕の日でした。 屋上から見上げる空は雲が多く、そして街の明かりで空が照らされていて月の姿はありません。他の上がってきたひと…

触れたいという欲求の目

友人でありアーティストであるところの(写真家であるところの、と云えば良いのだが彼は私にとって本当に芸術家なので)藤崎健太郎くんの載っている頁にあった言葉が美しかったので思わずメモ。(引用し過ぎで拙かったら消すかも知れません)健太郎くんの写…

Nuquasare

Kindle 198円 牟礼鯨小説と高村暦の合同短篇集。「青姦する女子高生もやがて母」「夢見ヶ崎動物公園にパンダが来る」(牟礼鯨)が良かった。前者は悲哀と人生の狭間でじんじんとする。マドンナを持つ作家は良い作家だ、と何度も思う。工藤里奈然り、澤田彩香…

宵町めめ先生の連載が始まります。

佳きお知らせです! どん! 宵町めめさんが別冊ヤングチャンピオンにて初の連載開始、という情報を解禁されたので、とてもわくわくしております。慶ばしいですねー! 【告知】本日情報解禁との事で… 本日創刊の別冊ヤングチャンピオンの、11/4発売の次号から…

梅田阿比『クジラの子らは砂上に歌う(1)』

たぶん結構前に秋山真琴さん id:sinden がtweetしていらっしゃって購入したものだと思います。漫画なので昨日と同じく、Kindle Cloud Readerで読みました。iMacで読むので細かく綺麗な絵や登場人物の表情がよく見えて良いです。お話は……これから始まり、とい…

鶴田謙二『冒険エレキテ島(1)』

鶴田謙二先生の描く飛行機乗りで船乗りの女の子は、本当に瑞々しくて眩しい。勇敢なのにきっちり可愛い「みくら」が、幻の「エレキテ島」を探す冒険物語。“冒険”という言葉に縁が薄い自分でもとても楽しかったです。2巻がKindle化されたらまた購入しましょう…

牟礼鯨『破瓜祭』

売春宿の名前が「花と悲しみ」であると記述されている部分が好きです。 「花と悲しみ」という曰くありげな名前の売春宿は……(後略)

1984vs若人連歌

第二回文学フリマ大阪、ありがとうございました&お疲れさまでした。自分の反省も会場の話も棚上げにして、打ち上げにて杯を交わしながら作った(一部酔いどれ)連歌の記録をupします。 1984生卓で連歌が始まり、じゃんけんで負けた牟礼鯨氏から。鯨さんが書…

第二回文学フリマ大阪に参加します。

9月14日(日)に、大阪なかもずで開催される「文学フリマ大阪」に【白昼社】という名前で出店します。ブースNo.はA-27です。隣りのブース【おとそ大学パブリッシング】と並んでいます。 文学フリマは最近、webカタログという素敵なものを設置されたので、こ…