薄荷塔ニッキ

飛び石を渉れない。

2012.01.29

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 本日は和紙で日本人形を作っていました。小学校以来です。
 千代紙のポーチを開けて和紙を選んでいたら、小学生のときにくり抜いたあとの紙などが入っていて、苦笑しました。どれだけ放っておいたのか、そしてどれだけ物持ちが良いのか。良い、というと長所っぽいけれど、正確に云いたいと思うと「物持ち野郎」です。野郎め。その千代紙を入れているナイロン生地の四角いポーチも、小さい頃に今は亡き祖母が縫ってくれたもので、これは物持ち野郎というよりは、祖母が作ってくれた大事なもの、という分類になります。
 和紙のお人形は12人作るのですが、最初はコツを忘れていて7人目くらいにやっとスムーズに出来るようになりました。しかし作るのは12人。7人目でコツを知ってもちょっと遅かったと思います……。
 千代紙のポーチには他に、爪楊枝に和紙で着物を付けたものや、津和野で買った本家由緒正しき和紙人形の栞などが入っていました。またこういうのも作れるようになりたい。

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 何故こんな作業を突如始めているかというと、家人Cさんが出張で国外へ行くからです。行き先で「じゃぱにーずどーる」と云って渡しておくれ、と。その方が商談が少々和やかに進む、かも、知れぬ。そんなことは関係ないかも、知れぬ。

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 Cさんの実家は山口県です。私の祖父母の家も山口県です。亡くした方の、父方の祖父も山口県出身です。祖父母の家や、何処かしらのお家でも津和野の和紙人形を飾っていたように思うので、Cさんの家にもあるのかな、と思っていたら、Cさんは「こういうの初めて見た」と云いました。山口県だからって一家に一人壁に掛かっているというのは私の思い込みだったのでした。でも可愛いんだよ、津和野の和紙人形。京都に、自分用に買って貰った小さいのがあるので、今度ぶんどり返してこようと思いました。いや、ぶんどり返すなんて言葉が悪い。

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 津和野には3回行ったことがあります。津和野は楽しいです。道の端っこに流れがあって、色とりどりの鯉が沢山泳いでいます。とても綺麗な町で大好きです。津和野教会も好きです。畳敷きの教会なのです。津和野教会と縁の深い乙女峠(迫害された切支丹が殉教した場所、だったかな……ちょっとあやふや)には登ったことが無いので、また行きたいと思います。お稲荷さんには上がりました。教会とお稲荷さんを同列に並べるってどうなのか。
 そのときはお稲荷さんの下のお店で、曲がっているから安売り、という萩焼きのコップを購入しました。300円でした。うっかり割ってしまいたくないので、のみものを入れずに、ペン立てにしています。白い梅の花が描いてあるの。幸運なお買い物でしたね。
 Cさん、明日から出張、いってらっしゃいませ。