まあ、眠れないわけですが、仮眠をしたら近日のイヴェントの心配事ではなく、ブラックジャック先生の漫画を読むという夢をみました。ブラックジャックは「この世は絶望だ、何も希望出来ることなんて無い……!」と青い色の頁のなかで苦しみ、なかなか私の心とシンクロしたので(勿論原作にはそのような頁はありません)なかなか、あれは、良い夢でした。良い夢がみられる睡眠は幸せです。
「初恋はブラックジャック」と云って憚らない友人が何人かいたことを、私も漫画を禁じられていた家庭でほぼ最初に触れたのは『BLACKJACK』だったことを想います。
ヒューマニズム溢れる感動展開の回も良かったのですが、結局はひとを救えず涙さえ零しながら机に手を叩きつけ、「クソッ! クソッ……!」と苦しむ先生と、陰で見守るピノコは、私の初めて出会った漫画としての青春でした。
最近下記のような、手塚治虫が描いたかのような線を再現した面白い漫画本が出て、感動を呼ぶ医療展開も無いこの漫画に深く感動を覚え、「ああ、私はただ、ブラックジャックにもっともっと逢いたくて仕方がなかったんだ」と思った次第です。この漫画、手塚治虫への愛に溢れ、かつ超面白くて、本当に良かったです。twitterでブラックジャックのパロディを描いていて、手塚るみ子さんに見出された方の漫画です。
- 作者: つのがい,手塚治虫
- 出版社/メーカー: 小学館クリエイティブ
- 発売日: 2017/03/06
- メディア: Kindle版
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