- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/10/15
- メディア: 文庫
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再読。手持ちの表紙のものが好き。
妾その時にツクヅク思ったわ。女なんて滅多に慰めて遣るもんじゃないって。何を泣いているか知れたもんじゃないんですからね。
妾は新高さんと夫婦心中してみたかったのです。そうして出来るなら自分だけ生き残ってみたかったのです。
「したかった」ではなく、「して〝みたかった〟」の部分に宿る少女性。夢野久作のなかには、カッコとした少女がある。例えば姫草ユリ子のように。
彼女は殺人、万引、窃盗のいずれにも興味を持たなかった。ただ虚構を吐く事にばかり無限の……生命が毛の興味を感ずる天才娘であった。
虚構つき娘、姫草ユリ子像が文面から何れだけはっきり立ち上がってくることか。『少女地獄』は大好きな本だ。
青白く輝く月を見たか? Did the Moon Shed a Pale Light? (講談社タイガ)
ペガサスの解は虚栄か? Did Pegasus Answer the Vanity? (講談社タイガ)
血か、死か、無か? Is It Blood, Death or Null? (講談社タイガ)
3冊連続で読みながら縫い物をして過ごしました。誕生日に貰ったミシンが、今までのもの段違いに性能が良くて、謎の万能感に支配されています。
kindle版はこちら。
血か、死か、無か? Is It Blood, Death or Null? Wシリーズ (講談社タイガ)
青白く輝く月を見たか? Did the Moon Shed a Pale Light? Wシリーズ (講談社タイガ)
ペガサスの解は虚栄か? Did Pegasus Answer the Vanity? Wシリーズ (講談社タイガ)