薄荷塔ニッキ

飛び石を渉れない。

 普段と違う場所で作業をしていたら、普段よりモニタを見つめているわけでもないのに眼が痛くて堪らなくなった。冷房の風が当たりやすい場所に居た為にこんなにも違うことになったのか、と思った次第、で、正午頃少し眠った。夕食は外帯の水餃子。Cさんは外帯のお弁当。このお弁当は食堂でバイキング料理のように好きな食材を選んでお弁当箱に詰めて貰えるので、Cさんはお気に入りのように見える。私はいつも決まったお店の水餃子。焼き餃子の迷うけれど、肉汁の旨味は水餃子かな、と思って決める。贅沢を云えばもっと大蒜があれば嬉しいかなあと思う。

 親不知、又は親不知の為に虫歯になっているらしい十二歳臼歯が痛くて痛くて、ロキソニンを服薬。9月に帰国するまでロキソニンで耐えられるか心配。海外の医者を信用しないとか、海外はバイキンがあって不潔だとかいう考え方を日本人が口にするときは下品だなあと思うけれど、そんなこと以前に今、言語が解らない状態で抜歯治療なんかを受けるのはだいぶハードルが高い。もっと脳内をのんきにさせて口を開けていればだいじょーぶ、とかにしたいのだけれど、いや云うのは簡単だけれど怖い……。それから、どうしようもない話だけれど遠方の日本人がやっている歯科に行くには、私はひきこもりを拗らせ過ぎているし、だいいち足も病んでいるのでいきなり酷い転び方をする。街中で独りで転んで立てなくなる、という事態は避けたい。

 色々書いたらトラブルが大きい感じの文章になったけれど、要するにロキソニンをときどき服用すれば大丈夫でしょう。たぶんね。

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ウソツキムスメ

ウソツキムスメ

14歳から24歳までのあいだに書いた短篇小説を纏めた本です。歳をとってゆくことには不安は付きものでふと立ち止まりそうになるけれど、作中の「ナナンタさん」はそれを、だけれどとても嬉しいことなのよ、と少女を護りながらも諭す。清く生きようと望むことそれ自体が欲望であると感じて惑うとき。処女短篇「落ちてくるくじら」など8篇収録。