薄荷塔ニッキ

飛び石を渉れない。

短篇「パネルラ」と「せいへきかるた」

 週刊メールマガジンクリルタイの増刊号『Dorj』さんが短篇小説の寄稿を頼んで下さったので、先日短篇を書きました。題名は「パネルラ」です。ぱねーなとかそういう意味ではなくて(うう……)カムパネルラに由来しています。賢治先生も出てくる、そんな話です。メールマガジンに登録していない方は下記のリンクから跳んでご覧下さい。これを機にメルマガ登録をするのも良いかも知れないです。

 どうぞ。

 泉由良「パネルラ」

 クリルタイさんと云えば、前回の第十三回文学フリマのときも(あれ、わたし告知していただろうか、していなかったかも……)「せいへきかるた」という企画の書き手にお呼ばれしていました。「せいへき」は青天の霹靂の略語ではなくて、「性癖」です。性癖を文章にして提出しました。字札の書き手は15人いて、しかしどの書き手がどの字札を書いたのかは伏せられたまま頒布されたようです。文学フリマにゆけなかったので先日見本を郵送して頂きました。誰がどの性癖なのよ、ともにゃもにゃ思ってしまう楽しい企画です。15人の全員は存じ上げないのですが、流石「性癖」かるた。楽しいです。そう云えば或るポエトリィ系バトルイヴェントのとき「色情歌人」という肩書きを持っていた泉由良である。画家さんの方も「性癖」なんてものの文章から絵札を作って、素敵な出来です。

 こちらのブログの方だけが、誰がどの字札を書いたのかを知っている。

 Parsleyの「添え物は添え物らしく」

この「せいへきかるた」は、観賞用としても実際に遊ぶことも出来ますが、ひとつ謎かけもしています。それは、文字札を誰が書いたのか、私Parsley以外は知らない、ということです。これは墓場まで持っていきます。

 墓場までの秘密を持っているなんて、贅沢なひと!

 冬のコミティア(←よく知らない……)でも頒布されるようですので、是非にご覧になって下さいまし。