薄荷塔ニッキ

飛び石を渉れない。

『絶対移動中 vol.10』

 わたしのような拙い者が書く評文でも、真面目に書こうと思うと頁はなかなか進まないし手元のメモ用紙はごちゃごちゃと黒くなる。メモのなかの多くは作品の文章を写しているところであったりするので、これはなかなかに無駄だ。本のなかに蛍光ペンのマーカや赤鉛筆で線をどんどん引いて、頁の端っこもすぐに折ってしまえばいい……けれど出来ない。本というものに対してそういうことは出来ないのだ。誰が決めた? 投げても踏んでもいけないものが本なのだ。誰が決めた?(幼い頃、本を踏んでしまうと母は「あしがまがるよっ!」と叱った)
 ドッグイアっていう呼び名をするとちょっと格好良いような気がするけれど、いやいや、本の頁を折るなんて出来ない。出来ません。ポストイットを貼るのが精一杯だ。ポストイットは抵抗がない。剥がせるし、汚れない。

 という感じで少しずつ読んでいます、『絶対移動中 vol.10 妄想×少女』はAmazonでも発売されます。

絶対移動中 vol.10 妄想×少女

絶対移動中 vol.10 妄想×少女

  • 作者: 青砥十,秋山真琴,有村行人,泉由良,伊藤鳥子,くりまる,踝祐吾,志方尊志,霜月みつか,高橋百三,三糸ひかり,密林社,蜜蜂いづる,OARFISH,kaz
  • 出版社/メーカー: 密林社
  • 発売日: 2011/11/03
  • メディア: 雑誌
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 著者の欄の通り、読んでいるだけではなく、寄稿させて頂いています。一番冒頭に載せて頂いているので恐縮しているのですが、よかったらどうぞ。わたしはまだまだ経験は浅いし同人の世界は知らないことだらけですが、『絶対移動中』というこの同人誌はとても好感を抱いています。

 泉由良「Lost girls calling」はさくっと短い小説です。勿論少女!