薄荷塔ニッキ

飛び石を渉れない。

文学フリマにて、「ゆらし、」について

 また文学フリマのお話です。

 恣意セシルさんとふたりで作ったzine「ゆらし、」のvol.1の増刷分が、11月04日に東京流通センターで催される「文学フリマ」の恣意セシル氏のブースナンバ【B-21】「35℃」にて販売されます。ちょっと少部数かな、是非昨年逃した方は手に取ってみて下さいね。殆どがカラー頁仕様にて、ご購入は1冊200円です。

 あのvol.1は、夏についてふたりで綴ったzineでした。それはおそらく10年以上前の、まだ真っ直ぐに立つことにも怯えていた記憶の隅の夏。勿論その頃私たちは知り合ってはいませんでしたが、夏の記憶はふとすると共有出来るものだと思います。11月になった今、無い筈のものを見るように見つけて下さい。

 陽炎が揺らめくように上手く見えないあのときの影、あの日のことははっきり覚えていないでしょう? ここに、あるから、ね。

「ゆらし、」 「ゆらし、」

 詩と掌編と写真のコラボレーションです。過去記事はこことか、感想を頂いたものはこちらも(昨日もリンク致しましたね)

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 さて、今年、第十七回文学フリマでは更に「ゆらし vol. 1.6」という小冊子を無料配布します。これから始まるふたりの少女の物語への入り口を少し、透き間から見るかのように受け取って頂けたらと思います。表紙写真は去年と同じくセシル氏の作品。背を広げてみると、ふたりの少女が花のなかで佇んでいる面影が見えます。テイクフリーなのでどうぞ、セシルさんの本をご購入するついでに貰って下さいませ。

「ゆらし、」 「ゆらし、」