- 作者: 鬼頭莫宏
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2004/06/30
- メディア: コミック
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- 作者: 鬼頭莫宏
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2013/02/04
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iTunesStoreで購入したので読み直しました。Kindle版、他の電子書籍でも販売があるようです。私はiTunesStoreとKindleしかリーダに入れていないので、これで。
残暑の面影に映る少女へのノスタルジスタな憧憬の漫画集には留まらない、優しくて胸が痛い光景が流れてゆく。 何かを護るためには、ときによごれならなければならないかも知れない。それでもその姿はきれいなのだと思う。人間はみんな誰かを護るように生きているのか、それともこの本にだけそんな色がきゅぅっと詰まっているのか。切なさ以上涙未満の不安定な愛おしさに包まれる。
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- 「残暑」
- 「三丁目交差点電信柱の上の彼女」
- 「華精荘に花を持って」
- 「よごれたきれいな」
- 「AとR」
- 「パパの歌」
- 「ポチの場所」
ハンカチの血の跡はそれがどこにあったのかまったくわからなくなっていた。 顔を赤くしていた沢渡のことさえも忘れさせそうだった。 でも沢渡はいる。 どこかでがんばっている。
(「よごれたきれいな」)
「よごれたきれいな」と「華精荘に花を持って」が好きです。