薄荷塔ニッキ

飛び石を渉れない。

「夏の光の中で」と「六月の子守唄」

「夏の光の中で」

 彼女の、誰の? 誰かの、私の? その夏は、こんな夏なのです。以下Youtubeで見つけたのでリンク。実家のLPから、音源を取り込むこととか、出来ないのだろうか、聴きたい、聴きたい。



 この歌の完成度、というのか、歌声がうるうるとたたえている夏の光の美しさに、はっとして、夏の光のなかを、水色のりぼんが風になって吹いて、わたしはもう、夏という言葉だけで立ち止まるのです。

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「六月の子守唄」

 こっちも凄いので、あった。涙が溢れるとか以前の原始的な愛情の言葉に気が遠くなる、世界も遠くなる、言葉が人間の物ではなくて言葉というそのもので魂が入っていることを知る。


六月の子守唄
Youtubeの埋め込みが出来ないので、リンククリックジャンピングってことらしいです(追記)


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 取り敢えず先ずやりたいのは、小坂明子の「あなた」を馬鹿にして「小さな家を立てて子犬だとかパンジーだとかレース編みだとかなんてねえ、あたしあの唄ほんっとうに嫌いなのよ!」とゼミのときに云っていた、大学1回生のときの中年女性の先生に、お説教をかましたい。当時俯いて反論しなかったわたしを今取り返したい(うんと、今すぐは、ちょっと無理駄目だな、深夜だし)。セッキョーカマスヨー!