薄荷塔ニッキ

飛び石を渉れない。

心平忌

 11月12日は、詩人草野心平の命日で、心平忌といわれている日。

「春のうた」

ほっ うれしいな
ほっ まぶしいな
みずは つるつる
かぜは そよそよ
ケルルン クック
ああ いいにおいだ

 小学生のときに習った草野心平の詩は、太陽の匂いがしてあたたかかった。そして蛙がいっぱい出てきた。所謂、蛙詩人草野心平、である。

 今読み返して、「みずは つるつる」という表現のところが一番恰好いいな、と思った。「水はつるつる」って、あまり書けない描写だ。素敵。