薄荷塔ニッキ

飛び石を渉れない。

ザビエル記念聖堂

 お盆と年末の帰省は高速道路が大変に渋滞するので、11月のこの時期に帰省しました。山口県まで、軽自動車で6時間ほどです。休憩を少し挟むので7時間くらいでしょうか。広島のSAではもみじが綺麗でした。永観堂などで滅茶苦茶に混雑する京都の秋の観光客の方々に、広島も良いですよ、と云いたくなりました。いや、広島も混むのかしら。

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 今回の帰省では、Cさんが「ユにどうしてもサビエル記念聖堂を見せてやらないといけない」と主張して、山口市で少し観光です。余談ですが山口県の方のひとは「ザビエル」ではなく「サビエル」と云いますね。なんで?

 前に一度焼けてしまって、再建された記念聖堂は美しい秋空を背に凛とした佇まいでとても美しかったです。観光目的で来ていらっしゃるひとも多いみたい。わたしたちも観光みたいなものですが、わたしは カソリック教徒なので十字を切ったり跪いたり祈ったりしていました。信仰のフリーダムなので、Cさんはそんなことはしないのですが、お互いにかまいません。聖堂はパイプオルガンの音が響き渡っていて、実際2階の後ろにパイプオルガンがあったのですが演奏者の姿は見えず、尚且つ聖堂には所々スピーカが配置されていたので、生演奏なのか音源を流しているのか、どちらなのだろう、と思いました。

 思えばCさんとは、津和野教会や天草の教会や、色々と教会にいっているなあと感慨深いです。神社やお寺は、あまり行っていないです。これは珍しい傾向?(一因としては、京都に住んでいた我々は寺社はもう慣れっこである、ということか……)

 わたしは聖堂に入る都度、まず聖水で十字を切り、そしてお祈りをするのですが、Cさんの目にはどんなふうに映っているのでしょうか。まあいいや、信仰のフリーダムだし。

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山口市のお店で夕食を食べました。Cさんがミルクレープを注文してくれました。わひゃひゃ。嬉しい。お皿の、ミルクレープののっていない余白部分にチョコレイトソースでお店の名前が書いてあって、「ねえねえ、これがね、食べ終わってからお店のひとがお皿を下げようとするとね、Thank You. って書き換えてあると、面白くない?」と気紛れに提案をすると、Cさんは食後にフォークで器用にちまちまと、チョコレイトソースで「あ り が と」と書いていました。それからそそくさとお店を出ました。店員さん、見られたかしら。どう思われたかしら。

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防府市のホテルで、ふたりでお酒をのみました。明日はCさんの実家へ。義妹のところの姪ちゃんと、ついこのあいだ生まれたお義姉さんの赤ちゃんの姪ちゃんと、逢うのだよ。ちょっびし緊張。