- 作者: 泉由良
- 出版社/メーカー: 白昼社
- 発売日: 2014/07/19
- メディア: Kindle版
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Kindleの書籍を作りました。Kindle端末の他、スマートフォンなどの端末にKindleのアプリケーションを入れることによって読める電子書籍です。と、いう説明はご存知の方には今更なことですが一応添えておきましょう。
伊藤鳥子さん id:torico 主宰の文芸誌『絶対移動中』のvol.10「妄想×少女」に掲載して頂いた掌編をリライトして(結構重要な点をリライトしています。たぶん)その掌編の裏側にある詩(2011年詩作合評会in necotocoにての共通課題「火は綺麗」)と、小林栄氏撮影の写真を編んで作りました。通貨の流通が今どれくらいか全く判らず(調べず)1.5USDと設定したので日本円にして150円くらいです。自販機でペットボトル買うくらいの値段なので、是非お手元にダウンロードして頂けたらと思います。伊藤鳥子さんが「少女がテーマだからゆらさんにと思って」と当時お声を掛けて下さった通り、「少女」という言葉を安易に使いたくないくらいに、私にとってこれは大切な掌編です。
まあ、早く大人の女性になった方が良いという説もあり、いやお前はアラサーだ、という説もありますが。それでも忘れないことは私は書くでしょう。そうでしょう。
内容案内
校舎の屋上で氷を齧る少女。だって透明だし。ノンカロリィだし。
音楽室でピアノを弾き続けたまま青空と太陽の陽に灼かれて透明になってゆく少女。
理科室でガスバーナに興味津々なふたりの少女。
……ねえ、燃えたらあたし、空気のなかにいくのかな? 透明になれるかな?
美術部の先輩は水彩絵の具を伸ばしながら呟く。
「先生、透明なのは、そんなに大事なことですか?」
それらは全部私の妄想。
私のいとしい面影たちの作る、色セロファンの影絵模様の光の世界、
私は本当に彼女たちが好きだった。L is for the lost.
少女と妄想の掌編と一篇の詩を収録。
ちなみに電子書籍を打ち込むのに四苦八苦した苦労の結果でもあります。
Kindle書籍、次作もすぐ出ます。今度は私ではない詩人のひとです。未来へ進めよ命短し。
- 作者: 青砥十,秋山真琴,有村行人,泉由良,伊藤鳥子,くりまる,踝祐吾,志方尊志,霜月みつか,高橋百三,三糸ひかり,密林社,蜜蜂いづる,OARFISH,kaz。
- 出版社/メーカー: 密林社
- 発売日: 2011/11/03
- メディア: 雑誌
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元になった『絶対移動中vol.10』は品切れ絶版ということで、絶版は残念ですが好評だったとしたら嬉しいです。伊藤鳥子さん、貴重な機会を下さってありがとうございます。というか、私が云うのもおかしいのですが慧眼ですよね。ありがとうございます。