薄荷塔ニッキ

飛び石を渉れない。

1023☆1023

 Cさんこと娘希さんのお誕生日でした。娘希と最近は名乗っていますが、何を隠そう彼はにゃんしーさんです。中国で通じるように漢字を充てたのですね。ただ漢字を充てるだけなら通常だと思うのですが、彼は何故か王娘希(ワン・ニャンシィ)と苗字までくっつけてしまっていて、「なんでワンさんになったの?」と以前訊ねたら、「中国人っぽいから」との返答を貰いました。中国の王さん一族皆様に対して失礼ではないでしょうか?

 そして彼は今、北京に語学留学をしているのですが、北京語源大学のクラスメイトの皆様にサプライズパーティをして貰ったりケーキを用意して貰ったり、北京の先生方からもお誕生日プレゼントを色々貰ったようで、私は今日本にいるので直接笑顔でお誕生日の歌を歌ったり、贈り物を用意したり出来なかったのですが、海の向こうのクラスメイツが優しく可愛くしてくれていたようなのでちょっと嬉しかったです。

 夜にSkypeで話しながら(我々はあたまが軽くふわふわなので)「30歳になっても可愛い感じでいこ〜ね〜」と暢気極まりない一致をみて、Cさんは30歳第1日目を過ごしました。

 30歳というのは節目というかやはり少し感慨深いらしく、10代と20代とどれが早かったかなあ、という話をふたりでして、「私20代、超長い」と云いました。事実そうなのです……お引越しをしまくったり家のガレージをイヴェント会場にして側車付き2輪車トコトコのトコちゃんで町の風をきって、尼崎の「あまうた」という謎の団体になってライヴをして、詩を書いたりしていなかったら絶対に知り合えなかった方々に遊んで頂いたり共演して頂いたり、出版者になったり東京へいったりSWSの審査員を務めたり、ハランハラン万丈おっけーって感じですね。その分持っていないものもあるけれど、数え切れない(ちょっと突飛な)日々を過ごしてきたから、私は嬉しいと思っています。


 彼が帰る予定の頃、私もお誕生日がやってくるので、合同でお祝いをしましょう。そうしましょう。

 本日はとても寒く、寒く、それは毛布のなかで身体を動かさずに食事など生活的なことを省いて茫茫と踞っていた数日間の所為で更に寒く、どうすれば良いのか真剣にわからない、と思っていましたが、夜に久々の食事としてくたくたに炊いたおうどんを食べて、珈琲等々と常備薬を補充して、それから朝までお仕事をしました。常備薬というものは「常備」なのですから、きちんと飲まないと駄目ですよ、私よ。

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 昔同級生だったりした自称詩人のひとに最近本当に苛々していて、悪口並べ立てたいところなのですが、一点だけ云うと、ありがとうの云えないままの三十前の男の子って何なのでしょう。彼の自称ポエトリーリーディングの変な声にドン引きした所為で数年間リーディングに指一本触れるもんかと心に決めていた私の数年間が惜しい。最近良い感じのリーディングを聴いて、私もっと昔からこういうの、聴けたんだわ、ファーストバッドインパクトが無ければ。

 いいんだけど、ありがとうくらいは云え。3歳児でも云えるぞ。

 苛々子さん終了。