薄荷塔ニッキ

飛び石を渉れない。

名称の固有化(但し苗字による)

 他のwebサーヴィスで使っていた写真とメモの記録(iPhoneで投稿して、投げっ放しにしている)を見返していたら、そのときに住んでいたマンションの螺旋階段のことを『吉谷螺旋さん』と私は呼んでいたらしいのですがすっかり忘れていました。ごめんね吉谷螺旋さん……とか云う訳ないでしょ、何やってんの2012年4月の私ばかなの? と思っただけです。最近はものに苗字はあまり付けていないです。まあ、螺旋階段には悪いことをしましたね。そうかな?

 この『苗字を付ける』ということはもうひとりの人間が「そうそう、そう云えばそんな名前っぽい」と同意をするによって更に習慣付いてしまうという恐ろしい話で、家人Cさんが日本に居た頃、私の周りでは「川本」「クロカワ」「佐川さん」「村田さん」usw. と、どんどん名付けられていったのでした。ちなみにナヤ氏がメキシコのお土産にくれた「メキシコのおとそ人形」に「ゴルバチョフ」と名付けて以降、名付け癖は抑えています。次に付ける名前は決めましたがそれに見合う物がまだ居ません。Cさんも今は留学中だし。悪化すると終いには電信柱などまでひとつひとつ名前を付けるので、大変なのです。いや、自分のことなので大変なら止めればいいよね。疲れてるんならやめれば〜?(aiko「花火」)

    Δ

 あと、Cさんが彼のはてなダイアリ『娘希的(にゃんしーの)』id:slymelogue にて過去に、

結婚したひとであるところの湯さんは、
ミスタードーナツのことをスドウさんって呼びます。

 と、いうように私のことを書いていますが、その当時は「ミスタド」と思っていてそれは嘘だったのですが(ミスタドのcopyrightはをかべさん)、最近スドウさんと云うようになってしまいました。嘘から出た実。An incorrect statement may turn out to be correct in the end. 日本語の方がシンプルですね。スドウさんと呼んでしまうのは苗字を付ける癖が出来る話とは関係は無く、私の書いた小説に須藤さんという人物が登場するのでにゃんしーさんはそういうピンポイントなジョークを書いたのだと思います。

   Δ

 スドウさんはこの本。ですよ。意図していていなかったのに宣伝する機会になってしまったよ。


須藤さんが毒殺しようとする須那子/須藤さんを毒殺する須那子
妹の名前は、須南子。
 ──おやすみなさい、僕の珈琲人形。
 その日最後の夕陽が差し込み、紙人形に細長い影を持たせた。

すな子へ

すな子へ



 冨田風子氏の装丁画です。裏表紙は珈琲カップ。美麗な画です。小説を書く側として、良い画家に恵まれることは本当に嬉しく幸せです。