第二回文学フリマ大阪、ありがとうございました&お疲れさまでした。自分の反省も会場の話も棚上げにして、打ち上げにて杯を交わしながら作った(一部酔いどれ)連歌の記録をupします。
1984生卓で連歌が始まり、じゃんけんで負けた牟礼鯨氏から。鯨さんが書記も担当して下さいました。
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- 秋の水鎖骨にたまる泉由良ゆらゆら揺れる蜃気楼のやう
- 遠き朝大坂のの明け方はいづこゆらゆら揺れる蜃気楼のやう
- 遠き朝大坂の明け方はいづこまだ見ぬ友の背を負いて見る
- 赤蜻蛉時速五キロの逃避行まだ見ぬ友の背を負いて見る
- 赤蜻蛉時速五キロの逃避行六十キロの心地良さまで
- 一時間一分(ひとふん)に何キロ翔ぶか六十キロの心地良さまで
- 一時間一分(ひとふん)に何キロ翔ぶか童貞野郎の熱き思いを
- 実らずの栗の花咲く岸辺にて童貞野郎の熱き思いを
- 実らずの栗の花咲く岸辺にて元カレのことふと思い出す
- アマレットいつもミルクで割るひとよ元カレのことふと思い出す
- アマレットいつもミルクで割るひとよグレープフルーツもたまには飲んで
ここで若人たちの卓へ連歌をしているから続けよと帖面を回してみました。
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- 二日よい道頓堀に沈んでカーネルサンダースと肩を組む
- いつの間に行方不明のカーネル氏いったいどこへ行ったのか
- 君を想ふあの日の夕べ眠れずに膝頭なる太陽の薫(くん)
- 月ねらうつきまといたる追いかけ記に膝頭なる太陽の薫(くん)
- 月ねらうつきまといたる追いかけ記月々見れど記述に難し
- 月々見れど記述に難しそのゆくすえを見すえたさきに
- 大坂の迷い人橋の渡し人若さゆえぞ惑いけるかも
- 若さゆえどんどん迷い学んでいくどんどん行ったれあらしてこえて
- 落丁のことを聞くたびつらくなる白霧おおふ本のページや
- 大阪の文学悟る若人やアルコホルリバーの舟渡るる
- 流れ行くつくさきはいずこかな河内の海をながめて求なむ
- 夢のある話をできたらいいのにねー河内の海をながめて求なむ
- 夢のある話をできたらいいのにねーねーねーねー断崖の上で叫び落つ
- 気狂いのピエロが最後にためらったねーねーねー断崖の上で叫び落つ
- 気狂いのピエロが最後にためらったサーカスのうらで日々涙を流す
- サーカスのうらで日々涙を流す道化の心仮面の瞳にはまなこのさきに
- 夜は深しうわずみすする酒の味そうして夜はあつく更けてゆく
- 上澄みの深淵を覗きたればこそそうして夜はあつく更けてゆく
- 上澄みの深淵を覗きたればこそ入って溺れてもう死にましたぁー
- さりとて君に罪悪感おぼえけれども一晩寝たら全て忘れた
上澄み(文学フリマ大阪代表上住断靭氏)を詠って綺麗に締めようとしたのに、最後に何をするか。
上の句と下の句を継承するルールに従っている部分がほぼ84年組でした。あとでもうちょっと解説を書きます。帖面を出した私、役得過ぎます。ありがとうございました。
解説(と、突っ込み)畳みます。
- 開始の歌に泉由良を詠み込みながら、「泉由良は良いよな、使い易いな、6文字だから」と牟礼鯨氏。大体合っているけれど6文字ではない
- 「大阪」ではなく「大坂」と記述した鯨さん流石です
- 大坂文庫発行『あの心地を求めて時速六十キロ』(通称あのここ)をさりげなく詠んだところ、流石です
- 「栗の花って、えっと、あれですよね、あの、」語尾を濁しながら確認する猿川西瓜氏の横で、内心(純朴か!)と全力で突っ込む泉由良
- アマレットのミルク割りをのんでいた西瓜さん、詠む
- 「最近はグレープフルーツ割りも好きなんですよ」と西瓜さんに話していた秋山真琴氏、詠む
- 書記の鯨さんは「鯨」「猿」「泉」とメモをしていらっしゃったけれど何故か秋山さんの部分は「山」
- 若人の卓に書記から帖面が回ったら、文字が酔っていて判読に悩んだ
- 大阪に来たからって道頓堀かよ、と内心突っ込む泉由良
- 鯨さん、秋山さんとくまもんのライターを争い、酔いの限界か颯爽と宿へ帰ると表明して途中退場
- 若人よ荒らして超えてゆけと煽る秋山さん
- 落丁の話は自粛しましょう
- アヴァンギャルドに登場する「ねーねーねー」
- 帖面が判読し難く、どれが上の句か混乱し始めるあたり
- 字余りか字足らずか判らない
- 上住断靭さんの名前を詠み込んで綺麗にまとめる84年生
- それをぶち壊す若人
- 終了。「記録しといて下さいね」と秋山さん。お店を出る
- 西瓜さんはウコンを買いにLAWSONに入り、泉由良がポカリスエット飲みたいから買って来る、と云うと全員が全力で阻止する。今後は阻止しないで頂きたいですね
- ウコンの力を得て西瓜さんの表情が明らかに安堵。が、ラーメンの匂いにグロッキーして途中退場
- 次のお店へ
- 零時台には解散した健全で軽い打ち上げでした。ありがとうございました
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- (ふにゃふにゃする高村暦氏を引っ張っていってタクシーに乗ろうとすると、秋山さんがタクシーに手を挙げて下さる。暦さん、もにゃもにゃしていました)
(おしまい)