薄荷塔ニッキ

飛び石を渉れない。

『幻視コレクション 想い焦がれる追憶の行方』

 秋山真琴さん id:sinden の編集で著者4名のうちのひとりに参加させて頂いた、『幻視コレクション』がAmazonから、紙の書籍とKindle書籍の両方で発売になりました。紙の書籍は文庫本サイズです。掌に収まりの良い手触りも良い本で頂いた見本誌は気に入っています。Kindleも縦書きなのでKindleユーザの方はこちらでも。

*文庫本

幻視コレクション 想い焦がれる追憶の行方

幻視コレクション 想い焦がれる追憶の行方

Kindle 雲上回廊が発行元と表示されて恰好良いです。

幻視コレクション 想い焦がれる追憶の行方 (回廊文庫)

幻視コレクション 想い焦がれる追憶の行方 (回廊文庫)



 幻視コレクションの公式webサイトから、少し、引用します。

 ほんとうに面白い物語を提供したい。言いたいことは、それだけです。面白い物語を集めることに全力を尽くし、面白い物語を求めている読者の期待に応える、間違いのない一冊を作る。ただ、それだけを考えて作ります。


 泉由良は「微笑みと微睡み」という掌編を寄稿させて頂きました。この原稿は小説を書き始めて第2作めのまま発表していないものを編集の秋山真琴さんに見て頂いて仕上げたものです。ちなみに「頑張らせると伸びる子です(意訳)」というお言葉を編集の秋山さんから頂いてわーい、と云っていたらしいですよ。褒められるのは稀有なのでちゃんちゃか喜びます。


  □

 本音の話。共著の皆様の経歴を読んだときには泉由良がここに加わるのか? と眩暈を覚えたような先輩の方々に交じったうえに、「ほんとうに面白い」ものが自分に務まるのか不安を覚えたのが、最初の正直な気持ちです。私はいつも自分をマイノリティだと思っていて「ほんとうに面白い」はマジョリティの感情のような気がしたからです。でも「面白い本」を読みたいひとの誰もが思っていることとは、「本が好き」だということだと、原稿を上げ、ゲラを頂いて遣り取りを行いながら思い始めました。文学フリマで共著の方や編集の秋山さんとお話して実感しました。「本が好き」です。私も最近はあまり読書家ではありませんが、確かなことは本のことが大好きです。たぶん、関わったひと全員、物語や本が好きで好きで愛しているようなひとではないかなと思ったりします。それならマイノリティやらマジョリティやらもごもごするのを止めよう、と思いました。

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 この本が好き、という発言はするのですが、お薦めです買って買って、という発言をするのは少し苦手なのです(出版しているくせに!)でも、この本は、この緑の『幻視コレクション』は、愛でてあげて下さい。本気で読書を愛しているひとたちで創った本です。よろしくお願いします。

珍しく? 熱意を込めてtweetしました(普段は?)



☆編集 の秋山真琴氏 @unjoukairou のtweetも、愛があります。