読本部
愛と暴力の戦後とその後 (講談社現代新書) Kindleにて。あとでハイライト部分からメモを取る予定(Kindleは気軽にハイライト=蛍光ペンを引くことと、メモを書き込めて便利ですね。紙書籍に傍線を引くのはちょっと心が引くのです) ノイズのような不要な感想…
神様が殺してくれる Kindleにて。欧州諸国から台湾、日本まで舞台が広がって華やかでした。文中の或る写真の描写が、森博嗣先生の他の本に登場する一枚のイラストを連想させて、その構図がお好きなのだろうか、と勝手な推測をしました。森先生はの小説のなか…
Kindle書籍で山本清風『菌 くさびら』名刺文庫-003 を読みました。 菌 くさびら (名刺電庫-003) 純文学とは何か、という問いがあるとします。まあそれは置いておいて、喩えるなら純喫茶と喫茶店があれば前者が絶対的に純喫茶であるように、この本は決定的に…
赤木杏さんの『プリンセスシンドロームへようこそ または「アイスコーヒーに入水自殺したある女性の一生」』を読みました。
おすし 文学フリマで存在は知っていて、結局Kindleで購入しました。 天ケ瀬幹夫「ふく」 石川友助「こはだ」 市川すなお「トロステーキ」 カフェラテ「たまご」 鈴木清涜「赤貝」 中川マルカ「サーモン」 なかぎりせいじ「いか」 もりせいちる「カリフォルニ…
Kindleで購入(割引をしていたときかも知れません)オタク史/おたく史(論)を読むのは面白い。のだけれど、私自身は高校生のときに大塚英志を読み漁ってたあと時代が止まっているので、ゼロ年代のカルチャ的な作品をかなり視聴、読書していないことを実感し…
再々読。『ダンボールハウスガール』の著者、萱野葵さんの別名で書かれた小説。 中学生のとき同級生を殺して少年院に入っていた妹のくるみと、両親を早くに亡くしている為くるみの起こした事件の賠償金を支払い、出所してきても働こうとしない妹を養い、ふ…
恣意セシル著『二月』を電子書籍で読みました。ブクログのパブーサーヴィスの恣意セシル氏の頁はこちら。 過去作『この命をくれてやる』で打ち震えて愛読者が増えた著者だと思いますが、パブーのwebサーヴィスはそこまで広く認知されていない気もするので、…
iTunesStoreで購入したものを読みました。森博嗣先生、変化するべくところは変化しつつ芯は変わらないな、という印象。森先生の随筆のなかで一番衝撃を受けたのは(当時インターネットもしていなかったので未読だった)浮遊研究室の日記『すべてがEになる』…
秋山真琴さんの『反理想郷にさよならを』という本を9月の文学フリマ大阪で購入して少しずつ読んでいるのですが、この本の収録作品の一部はブクログのパブーの頁からDLしたり購入したりしていたので、iMacに向かっているときにちらっとモニタに広げて読む分は…
再読。短篇集。あとがきによると、 短篇集、といっても様々なお菓子の詰め合わされた箱のようなものではなく、ひと袋のドロップという感じです。色や味は違っていても、成分はおなじで、大きさもまるさもだいたいおなじ、という風なつもりです。 と、著者は…
もう登場人物の数人はあの頃のように大学生ではないし、院生ではないし、住居が変わったり、喫煙習慣に変化をつけたり、時は流れている。なんて容赦の無いことだろうか。世界に神様が仕掛けた時計があるみたいな気分になる。 一先ず引用は無しです。
24日の第十九回文学フリマにて、合体配置で私のブース「白昼社」のお隣にいた「おとそ大学パブリッシング」さんちから出た私の謎の川柳集です。twitterに「#おとそ川柳」というハッシュタグを付けて書いていたら原稿が欲しいと云われたので、80句くらい書い…
「フルハウス」 家というものはおかしい。ふいにひとが消えたり現れたりする。 家はにわかに膨張しはじめたように感じられた。 離散した家族と再び一緒に暮らそうと家を建てた父親。家があれば家族が再生出来るとでも思っているかのように。娘たちが寄り付か…
正式には『宇宙時代の処世術 宇宙通 超S宣言』一瞬おぅかわりゅぅほうの書籍の題名を連想する。 9月の文学フリマ大阪の前夜、牟礼鯨ナイト(?)の催されたデジタルカフェスクリプトにて「泉由良には読ませたい」と森井さんがおっしゃったのですが大阪では…
新潮文庫464円
講談社ノベルス 1080円
小学5年生から中学1年生くらいのときに読書をしている気分になった。最初は自意識過剰な主人公や、(もしかして“Raining”みたいな話になっちゃうのだろうか)と“Raining”は好きだけれどそれは嫌だなあと思って身構えたのだけれど、自由奔放でバレエに打込む…
宵町めめ先生がリツイートなさっていたので、これは読むしかない子です、と思って津川智宏さんに通信販売をお願いしました。極めてときめきたる、ですね。未だ読んでいませんが、表紙からして良い予感しかありません。早く読みたい。無駄に忙しい、か、疲れ…
予告の発表で題名にきょとんとした。つまり私は星々の穴がそんなに密集して空が空いているときなんて見たことが無い。それから、いつか子どもの頃、シャワーヘッドの穴が星々に見えたことを思い出した。穴が円ではなかったことと、こぼれる水滴が眩しくて、…
514円(Amazon.co.jp) 翳っている。そう思った。『南武枝線』よりも翳っている。恐らくそれは恋愛事情の翳りではない。斜陽の時代が来たか。それは良いとも悪いとも云わない、印象だ。澤田彩香に拒絶された男が北を目指すのは、定型ながら正しく小説である…
夢見るようなふわふわした少女たちの絵柄はやがて屍体に変わってゆく。細長く飛び出した腸、傷に群がる蛆。手榴弾で自決したひとくみ。泣いてはいけないと思った。少女たちが「お国の為に」歯を食いしばって頑張ったその「お国」ではなく、その少女たちの堪…
Kindle 198円 牟礼鯨小説と高村暦の合同短篇集。「青姦する女子高生もやがて母」「夢見ヶ崎動物公園にパンダが来る」(牟礼鯨)が良かった。前者は悲哀と人生の狭間でじんじんとする。マドンナを持つ作家は良い作家だ、と何度も思う。工藤里奈然り、澤田彩香…
たぶん結構前に秋山真琴さん id:sinden がtweetしていらっしゃって購入したものだと思います。漫画なので昨日と同じく、Kindle Cloud Readerで読みました。iMacで読むので細かく綺麗な絵や登場人物の表情がよく見えて良いです。お話は……これから始まり、とい…
鶴田謙二先生の描く飛行機乗りで船乗りの女の子は、本当に瑞々しくて眩しい。勇敢なのにきっちり可愛い「みくら」が、幻の「エレキテ島」を探す冒険物語。“冒険”という言葉に縁が薄い自分でもとても楽しかったです。2巻がKindle化されたらまた購入しましょう…
売春宿の名前が「花と悲しみ」であると記述されている部分が好きです。 「花と悲しみ」という曰くありげな名前の売春宿は……(後略)
読みながら、前に得ている知識を元に、次はこのひとが死ぬ、次はこのひとが殴られ続けた挙げ句に死ぬ、と思うととてもつらかった。夜中に読んで、そのあと家のなかの暗い場所に行くのが怖くなったほどに。それは幽霊が怖いなどの意味とは違って、人間には闇…
Kindleでタップしたら読んだことのある本だと気付いたのに、“あの素晴らしい愛をもう一度”的に再読してしまいました。再読をするということは積読本が減らないということです。しかしこの本は一度読んだだけじゃ勿体ないので仕方がないのです。自分が知る限…
ランゲルハンス島の午後 (新潮文庫)作者: 村上春樹,安西水丸出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1990/10/29メディア: 文庫 クリック: 66回この商品を含むブログ (47件) を見る (前略)都市の真ん中で息をひきとった人々はどのような道筋を辿って死者の国へと向…
古き魂(こころ)の 揺れるがごとき 夏の闇 『ランゲルハンス島の午後』村上春樹 安西水丸